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またまたパラサイトのお話。
昨日パラサイトを観たという友人に会いまして、感想、考察をぜひ聞きたいなーなんて思ったのですがその友人が一言「あんまりよく分からなかった」
、、、えっ笑
その後、十数分私が一方的にパラサイトの魅力を語りまくったわけですが(笑)
今回は映画に出てくる「計画」というワードに注目して考えてみます。
印象的なシーンは3つあります。
・息子ギウが家庭教師先に面接に行く場面
父ギテクが「計画があるんだな」と語りかけるシーン。
・大雨で体育館に避難しギテクとギウが話している場面
ギテクが「計画を立てても人生思い通りにいかない、絶対に失敗しない計画は無計画だ」とギウに言います。
・ギテクを助けるために、豪邸を手に入れるお金を稼ぐ計画をするギウ
ラストシーン。
ギウは事件後、ギテクが地下で生活していることをモールス符号で知り、お金を稼いでギテクの住む豪邸を手に入れる計画を立てます。
かつてはギテクもチキン店や台湾カステラの事業に挑戦したり、代行運転で生計を立てていたり「計画を立てる人生」を生きていました。
しかし事業の失敗で無職となり、半地下で家族とともにピザの箱を組み立てる内職をするようになります。
劇中で深くは触れられていませんが、生きてきた中で「計画通り」になることがなくその度に自分の人生、無力さに失望したのかもしれません。
だからこそ絶対に失敗がない「無計画な人生」を選ぶことにしたのかも、、、
と考えるとギウに語った「絶対に失敗しない計画は無計画だ。」という言葉がいかに重いかが分かります。
家庭教師の面接の日、ギテクがギウに「計画があるんだな。」と問いかけるシーンが印象的です。
自分はすでに無計画な人生を選んでいるけれど、若い息子は計画を立て希望に満ち溢れている。
出かけようとするギウと家の外の光が重なり、後光が差しているようにもみえたのは、将来にワクワクする息子を見て「まぶしい」と感じたギテクの気持ちを視覚的に表したのではないか?と思いました。
そのときギテクは人生をあきらめている自分とは別の人生を息子に歩んでほしいと願っていたのではないでしょうか。
ラストシーンでギウがギテクに宛てた手紙(ギテクは地下に住んでいるので届いてはいないと思う)には「計画があります。お金を稼ぎます。家を買うお金を。(ニュアンスちょっと違うかも)」という言葉があります。
その言葉とともに、きれいな身なりをしてギテクが地下で暮らす豪邸をギウが買い、地下からギテクが出てきて感動の再会、、、という場面に切り替わります。
ただそのあとに実際にギウがまだ半地下に暮らしながらお金を稼ぐ計画を立てている場面に戻り映画は終わります。
このシーンを観たとき大部分の人は思ったと思います。
ギウのお金を稼ぐ計画は「思い通りにいかない」と。
ギテクから「計画を立てても人生思い通りにいかない。」と言われたにも関わらず、しかも無謀とも思える豪邸を買うお金を稼ぐ計画を立てるギウの姿が切ないです。
そしてこの計画が無謀だと感じてしまうほど貧富の差は激しく「下」の人間が「上」に上がっていくのは難しいことなんだとこの映画を通して感じました。
パラサイトを観終えたあと「やりきれない切なさ」を感じた人も多いのではないでしょうか。
ただ救いなのは「ギウは人生を諦めてはいない」というところです。
ギテクに「失敗しない計画は無計画だ」と言われたにも関わらず無謀とも思える「お金を稼ぐ」という計画を立てたこと。
私も計画というものは全て思い通りにはいくことはないと思っています。
ただ、だからこそうまくいかなかったときに改善して軌道修正していけばいいんじゃないでしょうか。
そして「思い通りにいかないからこそ楽しい」と考える事ができたら人生良い方向に向かう気がします。
(ギウには家買ってほしい)